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【開催報告】第1回「サーキュラーエコノミーを経営にどう組み込むか?移行戦略への実現事例」

  • 執筆者の写真: webteam AMITA
    webteam AMITA
  • 4 日前
  • 読了時間: 5分

2025年8月1日、「サーキュラーエコノミーを経営にどう組み込むか?移行戦略への実現事例」と題し、Circular Co-Evolution(CCE)連携5社(※)による共催セミナーを開催しました。本セミナーは、会場とオンラインのハイブリッド型で開催され、会場には約30名が来場し、登壇者の話に熱心に耳を傾けていました。オンラインでも、130名を超える方々にご視聴いただき、質疑応答では多数の質問が出るなど活気に満ちたセミナーとなりました。また、会場参加者を対象に開催した懇親会では、企業の枠を超えた参加者同士の活発な意見交換が行われ、業種を超えたネットワーキングの場としても大いに盛り上がりました。

※三井住友ファイナンス&リース、アミタ、アビームコンサルティング、サーキュラーリンクス、GXコンシェルジュ


会場の様子

会場の様子




参加者の声(事後アンケートより)


セミナーの事後アンケートに寄せられた、参加者の皆さまの声をご紹介します。


  • サーキュラーエコノミー事業を進めるにあたってのイメージ、移行戦略をより具体的なものにするきっかけとなりました。

  • 構造的な解説を頂いたので、当社や当業界の事業や特性に再定義して考えることができました。

  • 経営に関する高い視座から、実務の事例まで参考になりました。

  • 社内推進の成功事例は特に参考になりました。

  • 「コストでなく投資」と考える視点など、心に響くものがありました。

  • 企業組織横断で取り組むこと、他社との連携で取り組むことが重要と、認識できました。

  • 取り組みを継続していかないといけないことを改めて考えさせられました。


第1部 はじめに


セミナー第1部ではアミタより、同社主催の羅針盤セミナーの内容にも触れつつ「これまで企業が依拠してきたリニア経済モデルは、資源制約や環境リスクの高まりにより限界を迎えています。今こそ、不確実性の時代を見据えた循環型経営への転換が求められています」と語りました。さらに、循環型経営の実現には、経営戦略の策定から実行までを一社単独で進めることは難しく、サプライチェーンや業界全体での協働が不可欠であると語りました。


こうした背景を踏まえ、企業のサステナビリティ経営を加速させるトータルソリューション「Circular Co-Evolution(CCE)」を紹介し、連携5社がそれぞれの強みを活かして、幅広い領域において最適な提案を行っていく方針を示しました。


Circular Co-Evolutionのビジョン


Circular Co-Evolutionのビジョン



第2部 経済大国から循環大国へ ~サステナビリティ経営の実現を加速させるCircular Co-Evolutionの事例紹介


第2部では、Circular Co-Evolution各社より支援事例を紹介しました。


アビームコンサルティング

アビームコンサルティングより、同社の強みであるサーキュラーエコノミー構想策定と顧客価値創造に関連する、具体的な2つの事例を紹介しました。


  1. 循環型製品の開発支援:顧客の取引先からESG調達要望があったことを背景に、 顧客価値の再定義や新たな顧客層へのアプローチ、ESG戦略の策定などを支援

  2. 廃製品の回収~再販売のオペレーション構築支援:国内外の廃棄品の流通・廃棄実態の可視化、専門家による業務フロー設計の他、SMFLのクラウドシステム「assetforce」を活用して在庫管理の仕組みづくりを支援



アミタ・サーキュラーリンクス

アミタ及びサーキュラーリンクスの支援事例として、電子部品、自動車、航空、食品など多岐にわたる業界への支援事例を紹介し、成功するポイントとして、以下のような点を強調しました。


  • ESG部門だけでなく、調達部や事業部など多様な部門から人材を集めて「ドリームチーム」を構成することで、全体最適が叶うような目標設定・アクションプラン策定を行い、企業全体で取り組む推進力

  • サプライチェーンの上下流、同業他社、自治体などを巻き込むことによる、回収拠点や量、再資源化の実証力の高め方

  • サーキュラー戦略を見据えた既存業務のシフトや全体最適設計、そのためのデジタル化やアウトソーシングなどの有効活用



三井住友ファイナンス&リース

三井住友ファイナンス&リースより、長年のリース事業のノウハウをもとにモノの所有・管理や情報管理等の強みを活かした支援事例、特に、サーキュラーエコノミーの実現に向けたトレーサビリティへの後押しとして、現場で棚卸ができるクラウドサービス「assetforce」を紹介しました。企業が保有するモノのライフサイクルを一元管理することで、資産活用にまつわる業務プロセスの効率化を実現します。



最後に、アミタより第2部の総論として、サーキュラーエコノミーへの取り組み等、新しいことを実践する際に必要となる費用を「コスト」ではなく「投資」として認識することの重要性を説明し、そのためには短期的な時間軸ではなく長期的な視点でプロジェクトを設計すること、さらに「経済的な価値」以外の価値観を企業内外で共有できていることが大切だと述べました。



懇親会の様子


セミナー終了後、会場参加者を対象とした懇親会を開催しました。懇親会では、参加企業同士が、サーキュラーエコノミーへの具体的な取り組みや、実践するうえで直面している課題について意見を交わし、業種を超えたネットワーキングの場となりました。また、共催5社に対して、セミナーの質疑応答パートでは取り上げきれなかった質問や課題を深掘りする機会となり、多くの参加者から高い満足の声が寄せられました。


懇親会の様子

懇親会の様子





 
 
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